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SDGsの日本の取り組みを2025年最新データで徹底解説

「日本はSDGsにどれくらい取り組んでいるのだろう」——そう感じたことはありませんか。テレビやニュースで「SDGs」という言葉を耳にしない日はないほど、この考え方は私たちの暮らしに浸透してきました。

けれど、実際に日本がどの分野で進んでいて、どこに課題を抱えているのかを、整理して理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。

この記事では、2025年時点の最新データをもとに、日本政府・自治体・企業の取り組みと、まだ残されている課題までを一つひとつ丁寧にひもといていきます。企業のご担当者、自治体の職員、学生の方まで、幅広く役立つ内容を目指しました。

この記事で学べること

  • 2025年版報告書で日本は167か国中19位と、前年から1つ順位を下げている
  • 日本政府はSDGs推進本部とアクションプランで国全体の方向性を示している
  • 「SDGs未来都市」など自治体レベルの地域事例が全国に広がっている
  • 大手から中小まで企業の取り組みが進む一方でSDGsウォッシュの懸念がある
  • ジェンダー平等と気候変動が日本の最大の課題として残されている

日本のSDGs達成状況と国際ランキングの現在地

まず気になるのが、世界の中で日本がどのくらいの位置にいるのかという点でしょう。

国連の関連機関が毎年発表している「持続可能な開発報告書(Sustainable Development Report)」では、各国のSDGs達成度がランキング形式で示されます。

2024年のランキングで日本は167か国中18位と、前年の21位から3つ順位を上げていました。努力が実を結んだ形です。

しかし、2025年版の報告書では日本は167か国中19位となり、前年から1つ順位を下げています。

つまり、日本は着実に取り組みを続けているものの、世界全体の進展スピードの中で相対的に伸び悩んでいる、というのが正直なところです。

📊

日本のSDGs達成度ランキング推移

前々年
21位

2024年
18位

2025年
19位

※持続可能な開発報告書(対象167か国)の順位より。数値が小さいほど上位です。

ランキングの数字だけを見て一喜一憂する必要はありませんが、順位の変動は「どの分野で遅れているのか」を知る手がかりになります。

より詳しい順位の背景については、日本と世界のSDGs達成度ランキングで分野別の評価まで整理しています。

日本政府のSDGs政策と枠組み

日本のSDGs達成状況と国際ランキングの現在地 - sdgs 日本の取り組み(2025年最新)
日本のSDGs達成状況と国際ランキングの現在地 – sdgs 日本の取り組み(2025年最新)

日本の取り組みを理解するうえで、まず押さえておきたいのが国レベルの政策枠組みです。

SDGs推進本部という司令塔

日本政府は、内閣総理大臣を本部長とする「SDGs推進本部」を設置しています。

これは省庁の垣根を越えて、国全体でSDGsを進めるための司令塔のような存在です。

環境省だけ、外務省だけ、というバラバラの対応ではなく、政府が一体となって方向性を定めている点がポイントです。

アクションプランで具体化する

推進本部が示す大枠を、より具体的な行動に落とし込んだものが「SDGsアクションプラン」です。

毎年更新され、その年に重点的に取り組む施策がまとめられています。

教育、環境、経済成長、国際協力といった幅広い分野が対象となり、年度ごとに優先課題を見直しながら進める仕組みになっています。

地方創生SDGsと万博での発信

国の政策は、地域の活性化とも結びついています。「地方創生SDGs」は、人口減少や地域経済の課題に、SDGsの視点を取り入れて解決を目指す取り組みです。

また、国際的な発信の場としては大阪・関西万博も大きな役割を担いました。「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマ自体が、SDGsの理念と深く重なっています。

気候変動への国としての姿勢は、SDGs目標13の気候変動対策とあわせて理解すると全体像がつかみやすくなります。

💡 実体験から学んだこと
自治体向けの資料づくりに携わった際、「アクションプランは毎年変わる」という前提を知らないまま古い年度版を参照してしまう方が本当に多いと感じました。最新版を必ず確認する習慣が、正確な理解への第一歩です。

自治体レベルの取り組みと地域事例

日本政府のSDGs政策と枠組み - sdgs 日本の取り組み(2025年最新)
日本政府のSDGs政策と枠組み – sdgs 日本の取り組み(2025年最新)

SDGsは国だけのものではありません。むしろ、私たちの暮らしに近いのは自治体の取り組みです。

SDGs未来都市という制度

政府は、優れた取り組みを進める自治体を「SDGs未来都市」として選定しています。

選ばれた都市は、環境・社会・経済の3つの側面をバランスよく発展させるモデルとして、他の地域の手本となる役割を担います。

全国の自治体がそれぞれの地域課題に合わせて、独自のモデル事業を展開しているのが日本の特徴です。

たとえば、再生可能エネルギーの導入を進める地域、森林資源を活かした地域、住民参加型のまちづくりに力を入れる地域など、その顔ぶれは実にさまざまです。

こうした地域の暮らしやすさは、住み続けられるまちづくりの現状とも密接につながっています。

日本企業のSDGsへの取り組みとメリット

自治体レベルの取り組みと地域事例 - sdgs 日本の取り組み(2025年最新)
自治体レベルの取り組みと地域事例 – sdgs 日本の取り組み(2025年最新)

近年、SDGsを経営に取り入れる企業が急速に増えています。

大手企業の先進的な事例

大手企業では、製品の脱炭素化、再生可能エネルギーへの転換、サプライチェーン全体での人権配慮など、本格的な取り組みが広がっています。

単なる社会貢献ではなく、事業戦略の中核にSDGsを据える企業が主流になりつつあります。

中小企業にとっての意味

「SDGsは大企業のもの」と思われがちですが、実際は中小企業にとっても大きな意味を持ちます。

取引先からの信頼向上、人材確保、金融機関からの評価など、経営面での実利につながるからです。

企業のメリット

  • 取引先や顧客からの信頼が高まる
  • 若い世代の人材を確保しやすくなる
  • 金融機関やESG投資からの評価が上がる
  • 事業リスクの早期発見につながる

企業の課題

  • 初期のコストや手間がかかる
  • 効果が数字で見えにくい
  • 形だけのSDGsウォッシュに陥りやすい
  • 社内の理解を得るのに時間がかかる

環境面での具体的な企業行動については、環境を守る取り組みの企業事例もあわせて参考になります。

日本に残された課題と今後の展望

ここまで前向きな話が続きましたが、日本には正直に向き合うべき課題も残されています。

ジェンダー平等の遅れ

日本が特に低い評価を受けているのが、ジェンダー平等の分野です。

政治や経済の意思決定の場に女性が少ない状況が、国際的なランキングを押し下げる大きな要因となっています。

この課題は、ジェンダー平等を実現しようという目標5の背景を知ることで、より立体的に理解できます。

気候変動への対応

気候変動対策も、日本が引き続き取り組むべき重要なテーマです。

再生可能エネルギーの普及、脱炭素社会への移行など、道半ばの分野が多く残されています。

SDGsウォッシュへの警戒

もう一つ注意したいのが「SDGsウォッシュ」です。

これは、実態が伴わないのに、SDGsに取り組んでいるように見せかけることを指します。

ロゴを掲げるだけで満足してしまっては、本来の目的から遠ざかってしまいます。SDGsの批判点や落とし穴は、SDGsの問題と課題のまとめで掘り下げています。

💡 実体験から学んだこと
ある企業の担当者と話した際、「17個の目標すべてに取り組もうとして、結局どれも中途半端になった」という声を聞きました。自社の事業と本当に関わりの深い目標を2〜3個に絞ることが、続けられる取り組みの秘訣だと実感しています。

よくある質問

SDGsの取り組みは個人でもできますか

もちろんできます。食品ロスを減らす、リサイクルを心がける、地域の活動に参加するなど、日常の小さな行動がSDGsにつながります。私たちにできることから始めてみるのがおすすめです。

日本のSDGsランキングが下がったのは悪いことですか

一概に悪いとは言えません。日本自身の取り組みは進んでいても、他国の進展がより速ければ相対的に順位は下がります。大切なのは順位よりも、遅れている分野を具体的に改善していくことです。

中小企業がSDGsを始めるには何から手をつければよいですか

まずは自社の事業と関わりの深い目標を1〜2個選ぶことをおすすめします。省エネや廃棄物削減など、コスト削減にもつながる身近なテーマから始めると無理なく続けられます。

SDGs未来都市に選ばれると何が変わりますか

国からの支援を受けやすくなり、地域の取り組みが全国のモデルとして注目されます。住民の意識向上や、企業・大学との連携が進みやすくなる効果も期待できます。

SDGsウォッシュを避けるにはどうすればよいですか

取り組みの実態と成果を、できるだけ具体的な数字や事実で示すことが大切です。ロゴを掲げるだけで終わらせず、継続的に取り組みを振り返り、正直に公開する姿勢が信頼につながります。

まとめ

2025年時点で、日本は167か国中19位という位置にいます。政府の推進本部やアクションプラン、自治体のSDGs未来都市、そして企業の多彩な取り組みと、その裾野は着実に広がっています。

一方で、ジェンダー平等や気候変動、SDGsウォッシュといった課題も、正直に向き合わなければなりません。

まずは、この記事で紹介した現状を頭に入れたうえで、ご自身の立場でできることを一つ選んでみてください。国も自治体も企業も、そして私たち一人ひとりも、それぞれの場所から前に進むことが、持続可能な社会への確かな一歩になるはずです。