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sdgs 面白い取り組み 企業

SDGsと聞くと、「難しそう」「大企業がやる堅い活動」というイメージを持つ方も多いかもしれません。ですが実際には、思わず「面白い」「うちでもできそう」と感じるようなユニークな取り組みが、業界を問わず数多く生まれています。

お菓子を題材に子どもたちからアイデアを募集したり、身近な商品の包装を工夫したりと、遊び心と社会貢献を両立させた企画は、話題性という面でも大きな効果を発揮しています。個人的にも、企業のSDGs施策を調べる中で「こんな柔らかいアプローチもあるのか」と驚かされることが多くありました。

この記事で学べること

  • お菓子や食品を題材にした「参加型SDGs」が話題性と教育効果を両立している。
  • 日清食品のシール廃止だけで年間33トンものプラスチック削減につながる。
  • 「面白い取り組み」の多くは低コストで中小企業でもまねしやすい。
  • 表面的な「NG事例」と本質的な「OK事例」を分ける見極めポイントがわかる。
  • SDGsは企業価値向上や採用強化にも直結する経営テーマになっている。

企業のSDGsが「面白い」方向へ進化している理由

かつて企業の社会貢献といえば、寄付や環境報告書といった「堅い」イメージが中心でした。

ところが近年は、消費者や社員を「巻き込む」タイプの企画が増えています。楽しさや共感を入り口にすることで、SDGsをより身近に感じてもらう狙いがあるのです。

背景には、SDGsが単なる社会貢献ではなく、ブランド強化や採用力アップにつながる経営テーマとして認識されるようになった事情があります。日本国内の取り組みの動向を見ても、「共感される表現」への意識が年々高まっているのがわかります。

食品と飲料業界のユニークなSDGs事例

企業のSDGsが「面白い」方向へ進化している理由 - sdgs 面白い取り組み 企業
企業のSDGsが「面白い」方向へ進化している理由 – sdgs 面白い取り組み 企業

もっとも身近で「面白い」取り組みが多いのが、食品・飲料業界です。誰もが知る商品を題材にしているため、話題になりやすいという特徴があります。

森永製菓「サステナブルなおかしって、どんなおかし?」

「チョコボール」「ラムネ」「おっとっと」といった人気商品を題材に、子どもたちから“未来のお菓子”のアイデアを募集したキャンペーンです。

SDGsを子どもに身近に感じてもらうことを目的とした、教育・参加型の企画である点が大きな特徴です。ただ商品を売るのではなく、「一緒に未来を考える」という体験そのものを提供しているところに新しさがあります。

森永製菓「1チョコfor1スマイル」

対象のチョコレート商品の売上1個につき1円を寄付し、ガーナやエクアドルなど途上国の子どもの教育環境を支援する取り組みです。

教室の建設や女子トイレの設置、ジェンダー平等の啓発などに活用され、2008年から継続している息の長い活動でもあります。SDGs目標4「質の高い教育をみんなに」と、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の両方に貢献している点が評価されています。

チョコを買うだけで支援につながる仕組みは、消費者にとって参加のハードルが非常に低いのが魅力です。

日清食品「カップヌードル DO IT NOW!」

カップヌードルのフタ止めシールを廃止し、プラスチック使用量を削減したプロジェクトです。

小さなシール1枚の廃止と侮ってはいけません。年間で約33トンものプラスチック原料の削減につながるとされています。

🎯

シール廃止による削減効果

33t
年間削減量

普段何気なく捨てていたシールが、実は大きな環境負荷になっていた。この気づきを商品パッケージで伝えられる点も、優れた発信だといえます。

💡 実体験から学んだこと
企業の担当者と話す中で印象的だったのは、「大がかりな新規事業より、既存商品の小さな見直しの方が社内で通りやすい」という声でした。シール廃止のような施策は、コストを増やさず削減につながるため、経営層の理解も得やすいそうです。

面白い取り組みを支える発想のパターン

食品と飲料業界のユニークなSDGs事例 - sdgs 面白い取り組み 企業
食品と飲料業界のユニークなSDGs事例 – sdgs 面白い取り組み 企業

数多くの事例を見ていくと、「面白い」と感じられる取り組みにはいくつか共通する発想があることに気づきます。

1

巻き込む

消費者や子どもをアイデア募集などで参加させ、体験を共有する。

2

身近な商品を使う

誰もが知る商品を題材にして、共感と話題性を生み出す。

3

小さく始める

シール廃止のように低コストで実行し、継続しやすくする。

いずれも、大きな投資がなくても実践できる工夫ばかりです。身近で面白いSDGsの例を参考にすれば、自社に合ったアイデアも見つけやすくなるでしょう。

中小企業でも取り組みやすい理由

面白い取り組みを支える発想のパターン - sdgs 面白い取り組み 企業
面白い取り組みを支える発想のパターン – sdgs 面白い取り組み 企業

「SDGsは大企業のもの」と感じている方も少なくありません。ですが、面白い取り組みの多くは、実はコストをかけずに始められるものです。

たとえば売上の一部を寄付につなげる仕組みや、包装の見直し、社内での啓発イベントなどは、規模を問わず実施できます。

大切なのは、「無理なく続けられること」と「自社らしさが出ていること」です。私たちにできる具体的な取り組みを出発点にすれば、身の丈に合った企画を組み立てられます。

OK事例とNG事例を分けるポイント

面白さを追求するあまり、本質を見失ってしまう「NG事例」も存在します。見た目の華やかさだけで中身が伴わない取り組みは、かえって信頼を損なう恐れがあります。

OK事例

  • 具体的な数値で成果を示している
  • 本業と社会課題がつながっている
  • 継続的に取り組んでいる

NG事例

  • 言葉だけで実態が伴わない
  • 一度きりで終わってしまう
  • 本業との関連が見えない

面白さと本質は両立できる。その好例が、森永製菓や日清食品の取り組みです。話題性がありながらも、教育支援やプラスチック削減という明確な成果を伴っている点に注目したいところです。

自社で実践するためのステップ

いざ自社で取り組もうとすると、「何から始めればいいのか」と迷いがちです。実際に企画を進める際は、次の流れが参考になります。

Step 1 自社の強みを棚卸しする
本業や商品と結びつけられる社会課題を探します。

Step 2 関連するSDGs目標を選ぶ
17の目標のうち、貢献できるものを絞り込みます。

Step 3 小さく始めて発信する
低コストの施策から着手し、成果を数値で伝えます。

まずは目標そのものを理解することも大切です。17の目標の一覧とわかりやすい解説を確認しておくと、自社に合ったテーマを見つけやすくなります。

💡 実体験から学んだこと
企画会議で意識してきたのは、「まず一つの目標に絞る」ということです。あれもこれもと欲張ると軸がぶれ、結局NG事例になりがちでした。一点集中で成果が出てから広げる方が、社内外の納得感も得やすいと実感しています。

よくある質問

SDGsの取り組みは大企業しかできないのでしょうか

いいえ、そんなことはありません。売上の一部を寄付する仕組みや包装の見直しなど、低コストで始められる施策は中小企業にも数多くあります。むしろ規模が小さい方が意思決定が速く、機動的に動けるという強みもあります。

「面白い取り組み」は不真面目に見られませんか

面白さと本質は矛盾しません。森永製菓や日清食品のように、話題性を持たせながらも教育支援や環境負荷削減という明確な成果を伴っていれば、むしろ好意的に受け止められます。

どの目標から取り組めばよいか迷っています

まずは自社の本業と結びつけやすい目標を一つ選ぶことをおすすめします。無理に多くの目標を掲げるより、一点に集中した方が成果も出やすく、発信もしやすくなります。

取り組みの成果はどう伝えればよいですか

「年間33トン削減」のように、できるだけ具体的な数値で示すことが効果的です。数字があると信頼性が高まり、話題としても広がりやすくなります。

SDGsに取り組むと企業にどんなメリットがありますか

ブランドイメージの向上や新規事業のきっかけになるほか、社会貢献に関心を持つ人材の採用や社員のエンゲージメント向上にもつながります。企業価値を高める経営テーマとして位置づける動きが広がっています。

まとめ

企業の面白いSDGsの取り組みは、「巻き込む」「身近な商品を使う」「小さく始める」という発想が共通しています。

森永製菓の参加型キャンペーンや、日清食品のシール廃止による年間33トンの削減は、話題性と本質を両立させた好例といえるでしょう。

大切なのは、規模の大小ではなく、自社らしさを活かして無理なく続けることです。まずは一つの目標に絞り、小さな一歩から始めてみてはいかがでしょうか。その一歩が、企業の未来を形づくる大きな価値につながっていくはずです。