台湾は、九州よりも少し大きめの南北に長い島で、日本とは近く、気候が似ていると思われがちです。しかし、台湾の気候は年間を通じて温かく、亜熱帯から熱帯気候に分類されます。今回は、台湾の気候や季節ごとの適切な服装について、留学生や訪問者に役立つ情報をご紹介します。

台湾の気候概要:地域による気候の違い
台湾は、亜熱帯と熱帯気候の特徴を持つ地域で、日本のように亜寒帯や温帯の気候は見られません。一年中温暖で、特に台湾は日本よりも温かいと言えるでしょう。台湾各地の気候特性、気温、降水量について見ていきましょう。
台湾気候の全体像
台湾の気候は北部と南部で異なります。北回帰線が通るため、北部は涼しくなることがありますが、南部は一年中暑い熱帯気候です。台湾では、初夏に梅雨があり、台風の影響も受けますが、日本より日差しが強く暑さが厳しいです。冬は、雪が降ることは稀で、早く春が訪れますが、地域によっては急に冷え込むこともあります。
台湾北部「台北市」の気候
台湾北部の首都「台北市」は、留学に最適な都市として知られています。台北市は台湾本島の北側に位置し、気候は年間を通して温暖ですが、冬は不安定で雨が多く、気温が下がります。夏は東京よりも暑く、35℃に達することもありますが、冬は比較的温暖で、東京より15℃前後と暖かいです。
台湾南部「高雄市」の気候
台湾南部は熱帯地域で、高雄市は台湾第二の都市であり、観光地としても人気があります。高雄市は台北市よりも3~4℃高い平均気温を記録し、冬でも25℃前後になることがあります。南部では冬場でも暖かく、暖房器具を必要としない家庭が多いです。

台湾の季節特有の気候
台湾には季節がありますが、日本のような四季の変化はありません。夏は非常に暑く、湿度も高いです。冬は比較的短く、温暖で、雪が降ることはありません。
春(3月~5月)
春は気温が上昇し、4月後半には梅雨が始まり、湿気が高くなります。この季節は、昼間は暖かく、夜は冷えることがありますので、調節しやすい服装がおすすめです。
夏(6月~9月)
夏は非常に暑く、日差しも強いです。気温と湿度が高くなるため、熱中症に注意が必要です。室内では冷房が強く利いているため、薄手の羽織ものを持参すると良いでしょう。
秋(10月~11月)
秋は過ごしやすく、台湾観光に最適な季節です。日中は暖かいですが、朝晩は涼しくなります。この時期は台風の影響も少なくなり、穏やかな気候に恵まれます。
冬(12月~2月)
冬は寒波の影響を受けることがありますが、南部では快晴の日が多く、雨も少ないです。北部では冷え込む日もありますが、日本の冬に比べると温暖です。防寒対策として、暖房器具がない場所では、暖かい服装を心がけましょう。

台湾渡航のベストシーズン
台湾への渡航時期は、気候、航空券の価格、学校の開講時期などを考慮して決めることが重要です。10月から3月が観光にも留学にも適したベストシーズンです。航空券は、オフシーズンの2月下旬から3月、または台風シーズン後の10月半ばから11月が比較的安価になります。
季節ごとのイベント
台湾では季節ごとに様々なイベントがあります。春節(旧正月)は2月初旬に行われ、この期間は国内旅行者で混雑します。端午節や中元節などの伝統的な祭りもあります。また、3~4月はお花見のシーズン、7~8月は南国フルーツが楽しめる時期です。

台湾での服装と便利な持ち物
台湾では、ラフな服装が推奨されます。Tシャツやカットソー、カーディガンなど、季節に合わせた服装を心がけましょう。また、歩きやすい靴がおすすめです。冷房が強い場所では、薄手の羽織ものを持っていくと便利です。
必要なグッズ
台湾では、日焼け止めや紫外線対策グッズ、折り畳み傘があると便利です。また、除菌シートや汗ふきシートも持って行くと良いでしょう。公衆トイレ用にトイレットペーパーや携帯用トイレシートもお忘れなく。
まとめ
台湾は温暖な気候で、留学や観光に適しています。地域による気候の違いや季節の変化に注意し、適切な服装や持ち物を準備することで、台湾での滞在がより快適になります。台湾の季節ごとの特徴やイベントを楽しみながら、留学生活を充実させましょう。また、台湾の異文化や言語を学びながら、新しい友人を作ることも留学の醍醐味です。渡航前には、気候に合わせた準備をして、台湾での新たな体験を存分に楽しんでください。