「わたしがエコを意識し、また活動するようになったきっかけと言えば、やはり食べ物に関心を持つようになったことが大きいと思います」
王理恵さんは、心のページをめくるように、そう振り返った。
「母が病気で食事を摂れない時期があり、痩せていったのですが、そのとき、わたしたちの体というのは食べ物で作られているのだと、改めて思い知らされました。だったら、もっと自分の食べる物に興味を持たなければならないと。その後、野菜ソムリエという資格があることを知り、取得したんです」
それが4年前のこと。その後、雑穀を日本で初めてブレンドして発売した会社の社長に出会い、その方が『マイ箸』を使っていたことで、倣うことにしたのだという。


雑穀の存在を知り、さらには雑穀エキスパートの資格も取るにいたった王さん。野菜も、そして雑穀も、とても体にいいエコな食材と語る。
「野菜にはそのときの旬があって、夏野菜は体を冷やす効果があるし、反対に冬野菜は体を温めてくれるんです。それに冬に夏の野菜を作ると燃料費が余計にかかります。ですから、冬の時期に旬の食材である根菜類を鍋などで食べるということは、本当に理にかなっているんです」
じつはこんなエピソードがあるんです、と王さん。
「父は現役時代、体を冷やして体調を崩すとチームに迷惑がかかるという理由で、夏でも冷たい飲み物はいっさい飲まず、それどころか、夏野菜も摂りませんでした。冬は父が自宅にいるときは、家族の団欒ということで鍋を囲むことが本当に多かったですね。白菜と豚肉のシンプルな鍋が多かったのですが、寄せ鍋のときには、豆腐の厚さや具を入れる順番までうるさくて、家族は誰も口出しできませんでした(笑)」
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