

--今回、出演していただいた『Re-Style Talk Show Tour2009』は、高校生に環境問題とそれを食い止めるような行動があることを知って、行動に移してほしいというメッセージがあるイベントでした。ひいらぎのお二人にとって、環境問題というのは身近なことでしたか?
恵梨香(以下E)「このイベントに出る前は、地元の札幌でもゴミ袋が有料化になったり、分別になったりで、(環境問題が)騒がれていているなぁ~、本格的になってきたんだなぁ~というくらいでした」
千晶(以下C)「ニュースで言われているようなことで、身近なこととは感じてなかったように思いますね」
E「いきなりCO2を減らしますって言われても、どうしたらいいのかわからないし(笑)、やっぱり『国(政府)がやること』っていう感じでしたね、身近じゃなかった」
--では、やまだひさしさんが話す環境問題、地球温暖化問題は、どうでした?
E「環境問題やエコって、テレビのニュースで聞いたり、いろいろ見たりするけど、言葉がムズカシくて、何を言っているのかわからなくて、カタいイメージで(笑)。しかも『地球が危ない』ってシリアスになる。でも、今回のやまださんの話は、喋り言葉だし、すごくわかりやすかった!」
C「聞きやすかったね。わかりやすかった。生徒たちも笑ったりしていたので、理解していたんじゃないでしょうか? 話を聞いていて興味を持ちました」
E「そうそう。イベントで紙コップからマイカップやタンブラーに変えたり、割り箸をマイ箸にすることで、環境がよくなっていくなら、身近なことでできるんだなって思いましたね」
C「当日やまださんが、ソーラーパネルがついたリュックを持っていて、便利そうって思いました。ソーラーパネルがついているっていうガッチリした印象もなく、見た目も全く普通のリュック。携帯電話の充電ができると聞いて、いいなぁ~と思いました」
E「あのとき話で出てきた、人が踏むことで発電できる機械(*)がスゴイ!(笑) 東京とかライブハウスとか、本当にたくさんの人が集まるような所なら電気が作れる。まだ現実的ではないのかもしれないけどね」
--やまださんの話を聞くまでは、ほんとうに『環境問題はわからないことで、ムズカシイこと』だったんですね。
E「そうですね、何からやったらいいのかわからなかったり……でも、それこそ『分別して捨てる』とか、エコってカンタンなことなんじゃないかな? と思えました」
C「そのゴミの捨て方も、それまでは『義務』『しなければならない』と、半ば強制というか。でも分けることがエコロジカルなことなんだっていう理由が、わかりました!」
--それまでは、『なんでこんなことしなくちゃならないの~?』って思っていた?
E「あははは! ……まぁ、そうですね(笑)。『ペットボトルって、なんで捨てる前にゆすぐの?』とかね。そういう小さなこと一つでも、『なんでなんだろう?』と思っていたことがわかって、義務だったのが"意味のある行動"に変わりました! やっぱり、ゴミの分別は面倒臭く思うこともあるんですけど、その行為がエコだとわかれば、やりやすくなる。実際に、自分も面倒だったのが、別に面倒じゃなくなりました。――そういう意識の変化、ちょっとした気持ちの変化が大事なんだ」

素直に正直に、自分たちの気持ちの変化を話してくれる二人。だからこそ、身の回りにある「エコロジカルな行動」への興味と疑問が出てきた。
E「ファンの方から、プレゼントとして箸をもらうことが多いんです」
C「プラスチック製のお箸で持ち運びできるような袋入りの『マイ箸』ですね。そう思うと、みんな(エコに対して)関心があるんですね」
E「飲食店に行って塗り箸だったりするのを見ると、自分の箸のほうがいいなぁって思いますね。持ち歩きたいんですけど、どうしたらいいのか、わからないんです!(笑) 使った後、洗っているの? それは『いつ?』『どこで?』みたいな(笑)。使っている人は、みんな、どうしているんでしょうか~? そのあたりを知りたいですねー」
C「素朴なギモンですが(笑)」
E「お昼を食べて、じゃあ夜は? 夜もそのまま外食の時は、どーすんの?……気になるじゃないですか?(笑) ウェットティッシュで拭いているんですか? でもそのウェットティッシュは、ゴミになるんじゃないのかな? それはどうなの?(笑)って……」
C「あぁ、あれじゃない……? 病院にいる時みたいな感じじゃないのかな。入院している時って、そんな洗剤つけてシッカリ洗う、乾かすみたいなことってできないじゃない? 共同の洗面所でチャチャって感じじゃないのかな。どうせ自分しか使わないから、カンタンでも」
E「そうかー。……(しばし考えて)マイ箸、使ってみたいね」
C「うん、カッコいい~(笑)。出す時に『使ってます』みたいに?(笑) 最初、周りは気づかないかもしれないけど、使っていたら『あれ? 箸が違う』って気づいて、『じゃあ自分も』って使い始めるかも。それに最近、箸もタンブラーもめっちゃかわいいのが多いから、選べるしね」
E「夏に、『ap bank fes'09』(*)を観に行ったんですよ。そうしたらスゴかった! 箸やカップだけじゃなくて、どんぶりを持って来ている人たちがいて……」
C「観に行ったのが初めだったので、何も知らずに行ったら。『箸は持って来たほうがいいな』と教訓でした(笑)。次は持って行こう!」
E「あの会場では、みんなが持ってきて使っているから、『私の箸』『私のどんぶり』という雰囲気の仲間意識がある(笑)」
C「あははは~、そうだったね」
E「そういう雰囲気のまま、うちらも持ち歩けば、他へ広がっていくかもしれないよね? いい意識改革になる!」
まるでスポンジが水を吸収するかのように、新しい知識や出来事をぐんぐん取り入れて、興味の風船を大きくしていくひいらぎ。知らなかったからこそ知りたいし、これからも勉強していきたいと、最後に言葉を結んでくれた。
誰だって最初は知らない、でも知ると興味が湧いたり、関心を持ったりして、さらにもっと知りたくなるもの。そして知ればやってみたくなる……その最初の一歩のような、初々しい興味のタネが、ひいらぎによって蒔かれていくに違いない。
* 人が踏んで発電できる機械……「床発電」のこと。人が歩いたりするときに面(床、地面)に対して生じる圧力のエネルギーを利用して発電する床型の発電機。慶応義塾大学環境情報学部の武藤佳恭教授の協力を得て、開発が進められ、2006年10月に初めてJR東京駅丸の内北口の自動改札機6カ所に設置、実験が行われた。その後、改良型で2度目の実験を2008年に行うなど、実用に向け進められている。
* ap bank fes'09 ……音楽プロデューサー小林武史、ミュージシャンMr. Childrenの櫻井和寿が中心となって開催している夏の音楽フェス。小林武史、櫻井和寿を中心に結成されたBank Bandがホスト役となり、さまざまなゲスト・ミュージシャンを迎え、環境問題を意識してゴミ分別、食器の持参、カーボン・オフセットなどのイベント運営を通して、メッセージを伝える。2005年から始まり、'09で5回目を迎えた。
地元、北海道産の野菜
恵梨香「地元、北海道産のブランドのお米が売れていると聞いたことがあります。私は、ジャガイモが好きなんです! とくにキタアカリ。キタアカリって、北海道産だと思うんですが、黄色くてホクホク感が違うんですよ。茹でたのをそのままが、一番おいしい!」
千晶「私はアスパラガスが大好きです。北海道のアスパラガスって太いんです! 食べ応えありますよ、お腹いっぱいになる(笑)。東京に来て、居酒屋でアスパラのバター炒めを見て、『細っっ!』って(笑)。やっぱり茹でてマヨネーズをつけて食べるのが、一番です」
